2009年12月30日水曜日

[その他] あ…うん……えっ?今なんて?

まるで「よく分からない」のバーゲンセールだな!

というか今でもわかってなさそう


「まったく知らない」


ちょっと前のよく分からない


よくこれで大学出て政治家やってられるなホント
もちろん東大なんて金で入学して金で卒業したんだろうけど


なんか最初から小沢政権への布石とさえ思えるんですけどこれ

2009年12月27日日曜日

[バイク] 最近買った雑誌・本

雑誌なんて滅多に買わないのだけど、
最近何冊か買った。
どれも面白かったのでちょっと紹介をば。

1. カスタム虎の穴(現在1~2巻)
パッとみた限りではゆる~い漫画。
よくよく読むと深~い内容が書いてある。
ジャンルを問わず、ライダーなら是非読んで欲しい一冊。
今後も続刊予定。


2. RACERS
80年代くらいからのレースマシンの歴史書みたいなかんじ。
当時の背景だとか、搭載されたテクノロジー、そしてライダーについて。
文字も写真も沢山載っていて読み応えがある。
Vol.1はNS500、Vol.2はYZR500、Vol.3はRGV-Γ(予定)。


3. RIDING SPORT(2010年1月号)
青山博一のMotoGP250 タイトル優勝記念に。
あれだけ不利な状況でよくやったもんだ。
めでたい。

2009年12月26日土曜日

[覚書] Daytona 675 覚え書き

!!!これを参考にする場合は自己責任で。!!!
特に'08→'09で変更があった部分は情報が錯綜してる可能性があるので、
そのへんを今一度ご確認下さい。

一応'09モデル中心です。
'08→'09で変更のない部分は'08モデルでも同様に使える可能性が高いです。

更新:
2010/03/31 マフラーの適合とレーシングフックについて追記
2010/03/27 スプロケットとチェーンについて追記

自分で検証したもの以外は以下のページから引用。
http://www.triumph675.net/forum/showthread.php?t=26974
(↑に関してはDirect Fitと書かれた物のみ記載、価格が高い純正パーツは原則除外)
---------------------------------

□■各種適合表(コンパチリスト)■□

■バッテリー
※以下(メーカー名 / 型番名)
純正:
 o GS YUASA / YT7B-BS
互換品:
 o GS YUASA / GT7B-4
 o 古河電池(FB) / FT7B-4
 o ブロードバッテリー / ゲルタイプバッテリー BG7B-4
 o ブロードバッテリー / 駆けるシリーズ TX7B-BS
 o MKバッテリー / 12V7B-B
 o プロセレクトバッテリー / PT7B-4


■ブレーキレバー
ニッシン製ラジアルマスターなので、
同じモデルを採用している下記の純正及び社外製ブレーキレバーが利用できる
Suzuki GSX-R1000('05~'08)
 GSX-R750('04~'07)
 GSX-R600('04~'07)
 B-King('08~)
Kawasaki ZX-6R('05~'06)


■クラッチレバー
Kawasaki ZX-6R('00~'07)
ZX-10R(~'06)
※上記は要加工、クラッチスイッチ部分を切り落とせばかなり純正形状に近くなる
Triumph 各車種(ノーマル・調整ノブありの両モデルとも使える。¥5,000~6,000円)


■スプロケット-フロント(ドライブ)
純正歯数 16丁
Suzuki GSX-R1000('01~'07)
GSX-R750('00~'07)
GSX-R600('01~'07)
Yamaha YZF-R6('99~'01)


■スプロケット-リア(ドリブン)
純正歯数 47丁
メモ:AFAM XAMスプロケット、SUPERSPROX STEALTHスプロケット


■チェーン
純正サイズ 525
リンク数 116リンク


■フロントブレーキパッド
ZCOOブランドでブレーキパッドを取り扱っている岡田商事に調べて頂いた。
・'09でニッシン製モノブロックキャリパーになったのでパッド形状変更
・ZCOOブレーキパッドの品番はZRM-N008、セラミックシンタードのみ発売
・2009年度の初めからWSSのトライアンフワークスチームBe1 Racingに
 ZRM-N008を供給しているので、適合に間違いはない。
・WSSのワークスマシンは市販のZRM-N008をそのまま使用している
     
現状'09デイトナ675用のブレーキパッドのラインナップが確認できているその他メーカー
・SBS
・EBC
・カーボンロレーヌ


■リアブレーキキャリパー
Yamaha YZF-R6('03~'05)


■ミラー
ピボットより先だけなら、Ducatiの各種ウィンカーミラーが使えるらしい


■フットペグ
Honda CBR1000RR ('04~'08)
Yamaha YZF-R1 ('03)


■フロントフォーク(サスペンション)
Honda CBR600RR('07~)


■メンテナンススタンド用フックボルト
Yamaha YZF-R6
(ボルトが6mmのもの)


■オイルフィルター
CBR600RR・CBR1000RR用がそのまま使用できる。
* デイトナ(品番67926)
* べスラー SF-4007
* K&N KN-204 ←ワイヤリング用の穴あり!


■エアフィルター
BMCのストリート用がよさげ


■カウル
'08モデルと'09モデルはサイドカウルおよびシートカウルが共通形状。


■スクリーン
'09から新形状。
一部のメーカーカタログの適合表で'08モデルと'09以降のモデルが同形状であるような
記載があるが、間違いなので注意。


■リアハガー(リアフェンダー)
純正はあまりにもミニマムなサイズ。
あってもなくても変わらないレベル。
ストリートトリプルの純正品を使えば少しはマシになる。
お値段約¥11,000~12,000
海外でカーボン製のものを安くてに入れられるか画策中。
CarbonUKの物を導入。サイズも若干大きく、値段は1英ポンド=140円くらいの頃で送料込み14000~15000円程度。


■ドレンボルト
M14xP1.5


■オイルフィラーキャップ
M19xP2.5mm(未確定)


■マフラー
'09からヘッダー形状が変更になったので、
'06~'08用のフルエキゾーストマフラーは'09では使えない。
ただしシートレール等は同じなので、スリップオンなら使えるはず。


■タンデムステップ
タンデムしない方はタンデムステップを外してしまうことも多々あるのだが、
そうすると取り付け穴が丸見えになったり、
純正でもフィニッシャーが発売されているが、
フックがなくなってしまったりと何かと不便だったりする。
どうもDaytona675のタンデムステップは'04-'07 CBR1000RRとネジ穴間の距離が同じようで、
'04-'07 CBR1000RR用のレーシングフックが取り付けできるそうだ。参考
Babyface CBR1000RR ('04-'07)用 レーシングフック
TaGu タンデムフックキット
↑右側にはステー部分が出っ張っているのだが、直販してるなら右側の代わりにステーの付いていない左側に取り替えて(つまり左側2個)売ってくれるんじゃないだろうか。


■タイヤ&ホイール
フロントタイヤ 120/70 ZR17
リアタイヤ 180/55 ZR 17

推奨タイヤ:ピレリ/ドラゴン・スーパーコルサ・プロ、ミシュラン/パイロットパワー、ブリジストン/BT014
標準タイヤ:Pirelli ディアブロ・スーパーコルサSP


■純正フロントフォーク
KYB製Φ41、プリロードアジャスター14mm




□■その他基礎知識■□

■エンジンオイル交換方法
マニュアルより。
約5分間空転させて、エンジンを止めて、オイルが落ち着くまで3分間待ってください。
モーターバイクを直立状態にし、フィラープラグ/オイルゲージを取り外してブレードを拭い完全に捩じ込みます。
フィラープラグ/オイルゲージを取り外します。
オイルレベルは、フィラープラグ/オイルゲージ上の線で示されます。
満杯の時、表示されたオイルレベルは、オイルゲージ上の上限マークと同じ高さでなくては成りません。
オイルレベルが低すぎる場合は、液面が適正レベルに達するまで少しづつオイルを補充してください。
適正レベルに達したら、フィラープラグ/ディップスティックを再びはめます。


■エンジンオイル量
ドライフィル:完全に空の状態から→3.5L
フィルターを含むウェットフィル:フィルターも交換する場合→3.2L
フィルターを含まないウェットフィル:オイルだけ交換する場合→3.0L

ただし基本はレベルゲージでの目視確認をしながらの補充


■寸法
全長 2010mm
全幅 700mm
全高 1120mm
シート高 825mm
軸間距離 1395mm
キャスター/トレール 23.9o/89.1mm
乾燥重量 162kg
燃料タンク容量 17.4 リットル


■性能
最大出力 128PS /12,600 rpm
最大トルク 73Nm /11,750 rpm

2009年12月18日金曜日

[バイク, 長文注意] SHOEI X-Twelve レビュー翻訳

!!長文注意!!


海外で10月に発売され、
日本では2010年1月下旬発売予定のSHOEI X-Twelveヘルメットのレビューが
早速海外のwebBikeWorldというサイトに載っていたので、和訳してみた。
もし許可が下りれば画像も転載したいと思う。


ド素人の翻訳なので、
ここはこういう文章にするのが正しいんじゃないかとか、
このニュアンスはこうだよとか、
そういうのがあれば是非教えて下さい。

あと、くれぐれもこれは一レビューに過ぎないので、
「言ってることと違うじゃねーか!!」
と言われても私は責任取れませんのであしからず。
(特にフィット感とか。頭の形は人それぞれなので必ず試着して下さい。)
あと、「※」部分は私が書き加えた部分です。

--------------------------------------------------
元ページ

■Shoei X-Twelve Review■
by Rick K. for webBikeWorld.com
Translated by ポン吉

■概要:
飛び切りの素晴らしい製造品質、ペイント、グラフィックだが、
価格が非常に高価であることは紛れもない事実であり、
この商品を求める多くの人にとって避けがたい障害となるだろう。

----------

■背景:
私たちは2009年10月、RF-1100(※日本未発売)とX-Twelve(※以下X-12)を含む新しいSHOEIラインナップの
ファーストインプレッションを、発売された際に公開した。
このレビューには、そのファーストインプレッションに書いた多くの情報が含まれている。

SHOEIの新しいラインナップは2009年10月1日に発売された。
私たちはその中でもX-12 "Streamliner TC-1"グラフィックモデル(ここで紹介されている物)と、
RF-1100 "Monolith"グラフィックモデルを購入した。
サイズは共にXLサイズだ。

これだけは何度も口を酸っぱくして言うのだが、X-12(もしくはRF-1100)を
検討している旧X-Eleven(※以下X-11)ユーザーの方々には、
まずなによりも2010年ラインナップを「試着」して頂きたいと思う。
SHOEIは帽体を新しく5つのサイズで展開しているためだ。
これはとても立派なことである。(※X-11は4サイズ展開)

ただ、このことは、特定のサイズとサイズのちょうど間くらいの人が、
下のシェルサイズを選んだときに、フィット感、快適性、ノイズコントロールや
安全性にハッキリと違いが出てくる可能性がある。
このことについては後ほど詳しく説明する。



■Shoei X-12 ペイント, グラフィックス および 品質(ファーストインプレッションのおさらい):
私の意見として、X-12とRF-1100の品質に関しての印象は最初に見たときから変わらない。
両方とも極めて優れた質感と製造品質を誇っている。

X-12のStreamlinerグラフィックモデルは非常に美しい。
深紅のラメフレークを纏ったアクセントラインと、
同じくラメフレークを使った星柄がサイドに沿って描かれている。

ただ、ファーストインプレッションでもこのことには触れたが、
X-12の769.99USドル、モデルによっては799.99USドルという価格からすれば、
その素晴らしい塗装の品質はある程度は予想が付いていた。
※日本円換算で、1USドル=90円とした場合、約69,300円~72,000円。
 日本国内では価格が異なる可能性もあるので参考まで。

ヘルメットのこの価格帯における市場は存在するのか?
そして、その大きさは未だに決まっていないのだろうか?
明らかにShoei X-12はArai Corsair V(※日本名Arai RX-7 RRV)に対する競合商品である以上、
グラフィックモデルや色の選択によっては870.00USドルという価格が付く可能性もあったわけだ。
※同サイトのArai Corsair VレビューによるとArai Corsair Vの
 米国での価格は739.95USドル~869.95USドル。
 1USドル=90円とした場合、約66,600円~78,300円

問題はこうだ。
「700USドル(※63,000円)以上かかるヘルメットは、この半分前後の価格のヘルメットと比べて、
私たちの頭蓋骨を少しでも良く守ってくれるだろうか?」

もしヘルメットがDOT規格、ECE規格、Snell2010規格、またはこれらの複数の規格に
適合すれば「良い物」なのか?これは全ての規格に対して言えることだ。
金を積めば安全になるのか?
誰かがSnell2010規格をパスしたヘルメットを被ったところで、
他の誰かと区別が付くほどの差が現れるだろうか?

ファーストインプレッションでの私の意見を述べさせてもらうと-
RF-1100の2倍近くの値段でX-12を買うメリットが、私にとっては全く感じられない。
事実、両方を数ヶ月にわたり使用したが、ハッキリ言って
「RF-1100のほうが良いヘルメットである」
と考えている。これは、低価格であることはもちろんだが、
「品質」を含め、その他全ての要素を考慮に入れての結果である。

「その他の要素」のうちには、今日では他にもとても良いヘルメットが
リーズナブルな値段で売っていることも挙げられる。この事実が、例えば
-350USドルを超える-800USドル近く(Arai Corsair Vの場合に至っては900USドル近く)
の「超高額ヘルメット」を購入することの正当性を揺らがせている。

「最も良い」(もしくは「最も有名な」もしくは「最も出回っている」)ヘルメットと、
「平均的な」ヘルメットとの差はここ数年で劇的に縮まっており、
その程度のレベルの商品を手に入れるのにそこまで多額のお金は払う必要がない-つまり、
一方の価格だけが劇的に上がっているということである。

ただ、それでもX-12は美しいヘルメットであり、コストの一部が工業製品として
「ある一つの最良品」にするために使われたのが伺える逸品である。
※訳自信なし


スコア:極めて優れている。これには疑う余地もない。
スコアの付け方に関しては最下部に記載している解説を参考のこと。



■Shoei X-12 ペイント, グラフィックス および 総合品質:
またしてもファーストインプレッションの記述を繰り返すことになるので手短に述べる。
2009年10月に一度被ってみて以来、私たちはX-12とRF-1100の両方の品質に非常に良い印象を持った。

X-12は沢山の種類の色とグラフィックパターンが用意され、どれか一つだけに絞るのに
とても悩ませられる。単色モデルを選べば多少は値段を抑えられるが、
残念なことにRF-1100にあるオレンジや赤、黄色といった選択肢がない。

Streamlinerグラフィックモデルの色味やカラーリングは鮮やかで非常に素晴らしい。
そしてそれと同時に、艶やかなクリアコートを纏っている。
しかし、RF-1100と同様に、他と比べてその硬度には少し不安がある。
事実、ヘルメットを拭き上げるだけで、「蜘蛛の糸」のような細いひっかき傷が付くのに
そう時間はかからなかった。

他の欧州のブランドのヘルメット、例えばSuomyのD20やNolanのN43 Airには、
「保護性高光沢ハードコーティング」(※原文"Hi-Brite Protective Hard Coating")が
採用されている。

しかしその一方で、X-12の可動部は精密でとてもスムーズだ。
これはユーザーに安心感を与え、信頼を得るのに成功している。


スコア:X-12の総合品質、ペイント、グラフィックと総合的な質感と仕上げには
「極めて優れている」と評価したい。



■Shoei X-12 ヘルメットフィッティング、快適性、内部形状
私にただ言えるのは、RF-1100がRF-1000から内部形状をほぼそのまま継承したように、
X-12のそれもまたX-11から殆ど変わっていない、ということだ。

X-12の内部形状はRF-1100と非常に似ている。そして「中間形状※」と言って差し支えない形状である。
X-12の内部形状は、(私のように)極端な形状を除いて、多くの頭の形状にフィットするだろう。
※下記の形状一覧表を参照のこと

私の頭の形状はかなり丸く、X-12を被ってみたところ、前頭部と頭頂部に少し隙間がある割に、
頬は若干圧迫感がある。被った際に特に不快に感じることはないが、
それでも完璧にフィットするにはほど遠いといった感じで、
他の「丸頭」の人にとっても同じように感じるだろう。

上記の「背景」の項や、RF-1100のレビューでも触れたように、
X-12の帽体は今までの物に比べかなり違いを感じる。
同じサイズなら、X-11よりも帽体サイズが大きく感じるのだ。
SHOEIによると、驚くべき事に5つの帽体サイズで展開しているとのことだが、
これは実に前例のない「新記録」になるとともに、高いコストの一因になっているのであろう。

XLサイズのX-12はXLサイズ専用の帽体で作られているため、
SHOEIユーザーの方には是非まずX-12を試着することを勧める。
今作からは私はLサイズを使えるようになったであろう
(私の頭のサイズは60.5で、LとXLの間である)。

(RF-1100ほどではない)X-12の帽体サイズ拡大は、わずかな違いにも関わらず、
私にとってかなり大きな差に感じた。
BurnもまたX-12を何度か被り、彼はX-12の内部形状に非常に感激していたが、
彼もまた彼自身が予想していたよりも大きく感じたようで、
やはりサイズを一つ落としてLサイズのほうが適していそうだと述べていた。

なんにせよ、より多くの帽体サイズがあるのはいいことだ。
ユーザーにとってよりピッタリなフィッティングを求めやすくなるからだ。
X-12かRF-1100かに関わらず、ユーザーは必要であればオプションのチークパッドを
注文してフィット感をカスタマイズすることもできる。

サイズチャートは以下に記したとおり。
私たちが知る限りでは、SサイズとMサイズ以外は専用の帽体を使用している。

●Shoei X-12 帽体サイズチャート
(実サイズ → 帽体のサイズ)
XS → XS
S, M → M
L → L
XL → XL
(※表には4種類しか書かれていないが、実際にはXXLサイズが存在するので全部で5種類となる)

X-12の内部のフィット感はとても快適で、内装を通して硬質パーツの存在などは特に感じられなかった。
更に、耳部の発泡スチロールフォームには内装で覆われたゆったりとした窪みも設けてあり、
無線機用ヘッドセットなども特に大きな問題もなく設置できるだろう。

チンバー(※帽体の顎部分のこと)の裏部分は何か固いフォームで覆われているのだが、
ここには直接的なベンチレーションが存在せず、これがある問題となってる。
このことに関しては下記のベンチレーション項にて詳しく述べる。

●webBikeWorld ヘルメット内部形状 評価表 - Shoei X-12
・Narrow(楕円型)
・Med. Narrow(やや楕円型)
・Slight Narrow(少し楕円型)
→Neutral(中間)
・Slight Round(少し丸型)
・Med. Round(やや丸型)
・Round(丸型)


Shoeiによれば、X-12のXLサイズは61cmから62cmに適合するとのことで、
私たちはこれに関して特に異論はない。
なので、もしあなたが私のように60.5cmというようなどっちつかずのサイズなら、
Lサイズを選択し、必要であればチークパッド交換などで対応するのが良いだろう。

内装は取り外し可能で、チークパッドはカスタマイズ用に6種類の異なる厚さがラインナップされている。

バイク用ヘルメットの選び方とフィッティングの仕方については、
頭部形状を含めて議論されているので、wBW Motorcycle Helmet FAQのページを参考されたい。


スコア:Shoei X-12の内装の快適性およびフィット感には「極めて優れている」の評価を与えたい。



●トップベンチレーション画像
シールドの上方にあるベンチレーションに注目。
Shoeiロゴの上部に位置する細い溝から、二つのベンチ穴へ空気が送り込まれる。
細く窪んだベンチ開閉スイッチは、グローブを装着した状態、
特に冬用グローブ着用時には操作しにくい。

●チンベンチレーション画像
顎部ベンチレーションからはシールド裏にのみ直接空気が送り込まれる。



■Shoei X-12 ベンチレーション
まず初めにハッキリと述べておくが、私はX-12のベンチレーションにはかなりガッカリした。
このことに関しては、今回協力してくれた3人のレビュアーたちも同じような意見を述べている。

このベンチレーションの問題は実に驚くべき事だ。
なぜならX-11は、レースヘルメットで特に重要視されるベンチレーションの性能が、
非常に高いことで有名だからだ。
X-12のベンチレーションシステムは、X-11のものから若干のマイナーチェンジされてはいるが、
額(※以下ブラウ)、頭頂(※以下トップ)、そして顎(※以下チン)と、大まかな構成はよく似ている。

しかし、2ヶ月前から、ウィンドスクリーンが有るバイクと無いバイクのそれぞれで試したところ、
「ベンチが開いているのか閉じているのかわからないレベルの性能」という結論に至った。
間違いなく、ある瞬間に突然ベンチレーションが開いたとしても、大きな違いは感じ取られないだろう。

もちろん、ライダー一人一人、バイクも一台一台違うわけだから、別の意見を持つユーザーもいるだろう。
しかし、私たちがこの場で報告できることはこのような結果だけだ。

問題の一因となっているのは、非常に細く(高さ4mm)なってしまった
トップベンチの吸入口にあるかもしれない。このような細い吸入口では、
空気が通り抜け二つのベンチ穴に入るというベンチレーション効果を
発揮できなくなっていると考えられる。

ヘルメット内部の発泡スチロールフォームの頭頂部には大きな穴が開いているし、
それらが内装によって邪魔されている様子もない。ただ空気が十分に流れていないように思われる。
ヘルメット内部に手を突っ込んだ状態で、私自身が風を吹き付けてみると
手に空気の流れが感じられたのだが、ライディングの時には十分な流量が得られなかった。

X-12にはもう一つ、シールド上方の額部分にも発泡スチロールフォームを直通する
ブラウベンチレーションが存在する。だが残念なことに、このベンチ穴は内装によって
覆われてしまっていた。ライディング中にこのベンチから感じられた空気の流れは皆無であった。

さらには、チンベンチレーションはチンバーを直通するベンチレーションが存在しない。
取り込まれた空気はシールド裏だけに直接吹き付けられ、
これがある程度はベンチレーション効果をもたらすのだが、
ヘルメット下部からの風の巻き込みを殆ど抑える大きなチンカーテンと組み合わせてもなお、
ベンチレーションを開けた時と閉じたときの差はあまり感じられなかった。

この部分に関しても、私は開いたチンベンチレーションに風を吹き付けてみて、
チンバーを通過してきた空気の流れを感じることができたが、
バイクに乗っている間は開けても閉じてもさして変わらなかった。

まとめると、私たちはX-12のベンチレーションに驚き、失望し、そして困惑した。このサイトを訪れる
ユーザーの手によって、この問題に関する各個人の報告があることだろう。

後方の排気ベンチレーションにはベンチ穴を開閉するためのスライダーがついている。
これは前方のベンチレーションとよく似たシステムで、グローブ着用時に探り当てるのは不可能に近い。
-またしてもレースヘルメットに驚いた。

しかしまた、トップベンチレーションやブラウベンチレーションに採用されている
左右に動くタイプのスライダーは非常に直感的、とは言いづらいと私は思う。
ユーザーは左にずらせば開き、右にずらせば閉じるというのを覚えておかなくてはならない。

より直感的なのは、後ろにずらせば開き、前にずらせば閉じる、というものだろう。
トップベンチを覆う吸入口である細い溝は非常に小さく、特に矢印などで示されてもいないものだから、
私はどちらが開いてどちらが閉じるかを知るために、懐中電灯を使って中を覗き込む必要があった。
同じ事を後方のベンチレーションにもやる必要があり、こちらは光が届きづらかった。

X-12を使う上で一度覚えてしまえば特に問題はないのだが、
それでもライディング中やグローブ着用時にこの小さなスライダーを動かすことが
困難なのは変わらない。

確かに、このシステム自体はX-11から変わってはいないが、私は2010年に向けて「素晴らしいデザイン」
というものを考えると、こういった細かい所を工夫してユーザーフレンドリーにすべきだと思うし、
ましてやこの値段であることを考えるとなおさらである。

スライダーはカッチリした作動感である。

●webBikeWorld ベンチレーション評価表 - Shoei X-12
頭頂部・上方部
・Outstanding(極めて優れている)
・Above Average(平均以上)
・Average(平均的)
→Below Average(平均以下)
・Poor(劣る)

顎部・顔面部
・Outstanding(極めて優れている)
・Above Average(平均以上)
・Average(平均的)
→Below Average(平均以下)
・Poor(劣る)

RF-1100のレビューで触れたが、私たちはこの二つのShoeiのヘルメットと同時期に
Nexx X1R1 helmetのレビューも行った。これは比較対象として良いベンチマークとなり、
そしてNexxは品質以外のベンチレーション・軽さ・視野の点で、
いとも簡単に両方のShoeiヘルメットより良い評価を得た。


スコア:X-12の弱いベンチレーションには「普通」の評価を与えたい。
この項目に関して、他のユーザーのレビューにも興味があるのでぜひ投稿して欲しいと思う。



■Shoei X-12 CW-1シールド
Shoei CW-1シールドはRF-1100とX-12の両方に採用されており、とても良くできている。
このシールドはアイポートの縁ゴムにピッタリとフィットし、
内蔵された雨避けと組み合わさって、漏れや染み込みを防ぐのだ。
雨水はヘルメットへ進入する前に、縁ゴムに沿って横へ流れる。

私たちが豪雨の屋外でジャケットの評価をしているときに、
X-12はRF-1100並の「雨漏り知らず」っぷりを発揮してくれた。
トップベンチ穴のカッチリとした閉じようも、これに貢献しただろう。

このシールドは、小気味の良い開閉ノッチをはじめ、素晴らしい脱着機構や、
きっちりと閉じること、そしてその他の機能に必要な全てを備えている。
ヘルメット左側に装備されるShoei特製のロックは、
上に回せばシールドを強固にロックし不意の開閉を防ぐ。
下に回せば、シールドがわずかに開きデミストポジション(※除曇)となる。

ファーストインプレッションではShoeiによりピンロックシールドが提供されたことも記しておく。
SuomyやCabergなどのいくつかのヘルメットメーカーは、
曇り止めに独自のシールド防曇コーティングを採用するのをやめ、
ピンロックシールドを採用しだしたようだ。

私たちが感じた限りでは、ピンロックシールドは確かに防曇に効く。しかし、コストを含め、装着の
難しさや、手入れの煩わしさなどの欠点も見受けられる。
されど、それで魅力が帳消しになるわけではない-
バイク用ヘルメットシールドの革命的な防曇装備となると言えるだろう。

Shoeiはピンロックシールドについて「トップクラスに広いアイポートに、より広範囲で曇りのない
快適な視界を提供する」と謳っている。
だがX-12のアイポートの広さと視野は平均的で、Shoeiの売り文句である「より広い視界」は
それほど実現されていないように感じた。


スコア:その出来の良さと働きに「素晴らしい」の評価を与えたい。



■X-12ヘルメット重量
X-12のXLサイズにおける重量は1766グラムで、数年前に発売されたX-11から131グラム増となる。
現在私たちのレビューした128種のヘルメットを元に作成した「軽さランキング」の中で、
X-11は66位につけている一方、X-12は104位となっている。
これはランキングの中でも最下位レベルに近い数値だ。

X-12はRF-1100と同様に、最も早くにSnell2010規格に適合したヘルメットであり、
このことがヘルメット重量増に繋がった可能性がある。
ただし、X-12は素晴らしい重量バランスと空力を誇っている。

●ここにRF-1000やX-11を含む、ランキングから抜き出したリストを掲載しておく。
ヘルメット名 サイズ 重量(g) 形状
Shoei RF-1000 XL 1610 MR
Shoei X-11 XL 1635 SN
Shoei RF-1100 L 1746 SR
Shoei X-12 XL 1766 N

※必要ないと考えグラム以外の重量表記は除外した。
 レビュー内の表はX-12が二つ存在するが、ランキングリストを参照したところ、
 上はShoei RF-1100の間違いであった。
 形状は上記の形状一覧表を参照のこと。


スコア:許容範囲内の重量と重量バランスの良さに「とても良い」の評価を与えたい。



■騒音、ノイズ
X-12はRF-1100よりわずかにうるさい-もっと正確に言えば、
どうも異なる部分からノイズが発生しているように思える。
ライダーが体を立て気味の姿勢で乗っているときは、トップベンチから若干の風切り音が聞こえるが、
前傾姿勢を取ると聞こえなくなる。なるほど、X-12はShoeiのレース向けヘルメットであることを
考えると納得できる。

ヘルメットの後方下側、耳の後ろのあたりからも別種のノイズが聞こえる気がするが、
これは私の頭の形状とヘルメットとのフィッティングの問題かもしれない。

その他の点では、X-12は平均的か、平均よりも少し静かである。
RF-1100も含め、X-12のノイズレベルは評価が難しいが、「平均的」の評価としておく。

●webBikeWorld ヘルメットノイズレベル 評価表 - Shoei X-12
・Very Quiet(非常に静か)
・Quiet(静か)
→Average(平均的)
・Loud(うるさい)
・Very Loud(非常にうるさい)

私たちのヘルメットの評価についてだが、通常は数人のライダーと、数種類のバイク、ウィンドスクリーンの
有無でテストしている。ライディングに適した服装と、高品質な耳栓、
そして手入れされたヘルメットの内装を使用している。私たちは特に聴覚保護用耳栓の使用については、
ライディングの間は常に装着しておくよう推奨している。
詳しくは wBW Earplugs and Hearing Protection page のページを参照されたい。

もう一つ、ノイズレベルはライダー一人一人によって感じ方が違う事も記しておく。
ノイズは様々な要因によって引き起こされ、例えばそれはライダーの頭の形状だったり、
ヘルメットとの相性だったり、バイクのウィンドスクリーンだったり、
各個人の騒音に対する許容度だったりする。さらに言えばその時の風の様子や、服装なども含まれる。
より詳細な情報はwBW Motorcycle Helmet Noiseページを参照のこと。


スコア:X-12のノイズコントロールについては「普通」の評価を与えたい。



■その他
X-12とRF-1100に使われているAIM+帽体は、Shoeiによれば
「グラスファイバーと有機素材系ファイバーの組み合わせにより、
レーザーでしか切断できないほどの強度を誇る」
とのことだ。

顎ヒモはDリングを使ったもので、装着されているパッドは快適である。
5年間という素晴らしい製品保証と、DOT規格およびSnell規格に適合している。
X-12のヨーロッパ版である「X-Spirit2」はECE規格に適合している。
私たちが入手した情報によれば、現地では480イギリスポンドから580イギリスポンドの価格で
発売されている。

また、X-12はチークパッド下部に赤いタブを備えており、これを引っ張ることで、負傷した装着者の
首へ負担をかけずに脱がせることができる。

●意見表 - Shoei X-12 ヘルメット
 ○良い
  ・信頼性、素晴らしい品質
  ・素晴らしいシールドシステム
  ・快適な内装
  ・見た目、スタイリング
  ・表面の処理とクリアコート
 ○悪い
  ・値段が高い
  ・ベンチレーションの操作がしにくい
  ・ピンロックシールドがオプションである
  ・ベンチレーションが弱い
  


■まとめ
RF-1100のレビューで聞いた、多くの批判的意見がここでも繰り返される。
新しいShoei X-12は素晴らしいデザインと高品質な特徴を備えている。
それらは革命的というほどではないにしろ、X-11からの進化と言うことができ、
とてもポピュラーなレースヘルメットだ。

X-12の高額な価格は、批判意見が出てもしょうがないだろう。
考えてもみなさい-100USドルのヘルメットで見られるような問題が、
800USドル近くするヘルメットにも見受けられるのだ。

トップクラスのレースヘルメットたるには、
弱いベンチレーションや、重くなった重量、その両方が、
X-11を超える改良をなされていなければならないのだ。

だがそれだけがヘルメットの価値ではない。
多くのライダーは、競争相手より「遥かに優れた」何らかの特徴に多くのお金を積むだろう。
例えば、超軽量であるだとか、ノイズがものすごく小さいだとか、
極めて良く効くベンチレーションなどなど-何か一つでも-コストに見合ったものに。

しかし、私はこのヘルメットからは、キラリと一つ光る、
他のヘルメットより「完璧に優れた」部分を見つけ出すことはできなかった。
このように、X-12は私をあらゆる面でガッカリさせたのである。

確かに、このヘルメットは美しい。それは疑いようもない事実だ。
だけれども、ヘルメットとしての満足度という点で、
それは他のヘルメットの2~3倍のお金を支払う価値があるかと言えば、
とても難しい問題だ。

私自身この値段が適正である、と言えるような身ならどれだけ良いかと思う。
しかし実際、私にとってはそうではない。
私は他のユーザーが、どういった考えと経緯で他のヘルメットではなくX-12を選んだのか、
実に興味があり、もっと意見を聞きたいと思っている。



●スコアの基準について:
参考までに、私たちのレビューは主観的な意見であり、スコアについては以下の範囲で評価される。
上に行くほど高評価である。
・極めて優れている(Outstanding)
・素晴らしい(Excellent)
・とても良い(Very Good)
・普通(Neutral)
・劣る(Poor)
・許容範囲外(Unacceptable)

2009年12月15日火曜日

[つぶやき] 弱体化?

最近忙しくてなかなかスポーツジムに行けないのでずいぶん筋力が落ちた気がする。
筋力が落ちない程度に家でも少しやろうかと思ったが
いつも忘れて寝てしまうのだ。
スポーツジムの会費ももったいないなぁ…

2009年12月7日月曜日

[その他] ひどく的を射ている

某ニュー速からコピペ。
その通り過ぎて頷いた首が戻らない。

-----------------------------------------
というか、鳩山ってもう「民意の鑑」だろ

国がどういうものか分からない、
可哀想な人には優しくしろ、
官僚は悪い気がする、
日米安保は悪い気がする、
自民が日本をダメにした気がする、
政権交代すれば良くなる気がする、

――誰かがなんとかしてくれる

こんな感じの、日本人の幼稚な政治観が
乗り移った概念上の存在に見えてきた
-----------------------------------------

いくらメディアが発達したとて、
相応のメディアリテラシーが身に付かなければ
トラブルが起きることも、
それを悪用しようとする奴が出てくるのも目に見えてる。
何事もメリット・デメリットを含めて本質を見極めないと駄目ということ。

英語を小学教育に入れるかどうかより
そういうのを優先すべきじゃないのかと。
もっと自分から能動的に情報を得るようにしないと、いつか飲み込まれるよ。